フランベルジュ Flamberge
第9回はわかめ剣と呼ぶのは私だけ?なフランベルジュです。
独語でフランベルクともよばれるこの両手剣は普通の両手剣と比べて長さは150cmとやや短いです。しかし、逆に適度な長さでバランスが取れ、場合によっては片手でも扱えた模様。
そしてなんと言っても最大の特徴はその刀身にあるといえます。波打った形の刀身には一撃必殺というよりも、肉をずたずたに切り裂いて縫合できないようにするという意図があります。また、突いた場合に引き抜くと傷口を広げるという効果ももっています。他の両手剣のようにパワーと遠心力で打ち殺すというよりは仮に逃がした後にもじわじわと死に追いやるサディスティックな武器といえるのかもしれません。
ちなみに三国志の張飛や水滸伝の林冲の扱う蛇矛の刀身がうねっているのも同様の効果を持たせるためです。
ドイツで生まれたこの剣、名前の由来は独語では「炎」を意味するフラム、仏語では「火炎の形」フラムボワヤンと刀身をそのまま表す名前を与えられました。しかし、フランク王シャルルマーニュの12聖騎士の一人ルノー・デ・モントヴァンという人物が帯びていた剣の名もまたフランベルジュと呼称されていたそうです。ルノーの剣はどんなものだったかは定かではありませんが、英雄の活躍にあやかってつけられたという説もあながち無いとも言い切れませんね。私はこっちの説のほうが好きかなぁ。おそらくは両方の説を混ぜた感じで命名されたのでは?と思います。
この剣が生まれたのは17世紀。その頃のヨーロッパでは三十年戦争というヨーロッパ一円を巻き込んだ大宗教戦争の真っ只中でした。鉄砲が登場し、防具の質も上がってきた頃、剣は槍や銃のサブウェポンとしての小剣(ROで言う片手剣)と長い刀身とその重量で相手の防具ごと破壊する両手剣に分岐します。そんな中で前回紹介のクレイモアや今回紹介したフランベルジュが生まれるのでした。しかし、両手剣はあくまで1VS1を主眼に作られた武器である以上、戦場ではあまり活躍(銃器に比べて という意味で)できず、次第に姿を消すことになりました。携帯に便利な片手剣は第二次世界大戦あたりまで生き残りましたけれども。
そんな中唯一生き残ったこのフランベルジュですが、生き残ったのは戦場ではなく宮廷ででした。美しい刀身が人々の目を引くということで儀式用として帯剣される事になり、19世紀後半あたりまでは用いられていたそうです。
まさに様式美!
こうして"純粋な"剣として、最後まで生き残ったフランベルジュはその役目を終えるのでした。以後は銃部隊の指揮官が帯刀するサーベルなどの小型剣が細々と登場するだけで戦場の主役として現れることはなくなりました。
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スティレット stylet
ラストを飾るのは汎用性では他の追随を許さない短剣、スティレットです。
実物は実は突き専用の武器です。刃はついていなく、断面はありがと三角だったりします。小型で軽く、女性にも扱えたため、懐剣や一般市民の護身用に広く流布されました。鎧の継ぎ目なんかを狙うのにも最適ですしね。
名前の由来は昔の黒板である蝋板(板に蝋を塗ったもの、それを削って文字を記録した。)に文字を掘削する鉄の棒の名前から来ているそうですので一時期の名前だった「スチールレート」は完全に誤りのようです。今でもわたしゃスチールレートとかスチレって言っちゃいますが。
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全十回、無事に連載を終了いたしました。最後に、明日30日にLast Special Editionとしてもうひとつ、あの剣をご紹介して締めくくりにしたいと思います。
posted by ありあ at 00:43
大変な間違いしてました!
ジャマハダルだとずーっと思ってました!
ごめんなさい!